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006: 京大でラグビーをやる理由(H29 志村 大智×H30 溝上 永純/主将対談)

更新日:2022年2月16日

"To The NEXT 100 Yrs" 次の100年へ。

OBから現役世代へ、さらには未来の京大ラガーに向けて幅広く未来を語り、繋ぐ。リレー対談形式のインタビューコンテンツです。

今回は、H29卒・H28年度主将:志村大智さん(PR)、H30卒・H29年度主将:溝上永純さん(WTB)のお二人にお話をうかがいました。(以下敬称略)



●ZOOM対談その1


現役時代の一番の思い出

(志村)大学院の2年間も現役を続け、Cリーグ降格やBリーグ復帰などいろいろ経験しました。でも、一番印象深いのは、試合前日の土曜の夜、練習が終わったあと、みんなで集まって風呂に行ったこと。ラグビーについて熱く語ったり、くだらないことを話したり。

(溝上)3回生のシーズンにCリーグに降格しましたが、4回生をBリーグに昇格して終わることができました。その1年間、もっと言えば激動だった3、4回生の2年間、まるまる心に残っています。


あなたにとって京大ラグビー部とは


H28年度主将・志村大智さん(PR)

(志村)心のよりどころ。やり切った自信、自負があるから、何事にもチャレンジできる。クラブの看板を汚さないように、という思いもあります。

キリンビールで工場の生産管理を担当しています。出荷に向けた最終工程で毎日、判断を求められますが、ラグビーの経験が生きていると思います。




H29年度主将・溝上永純さん(WTB)

(溝上)人生の大事な時期をラグビー部の仲間と過ごしました。4回生の1年間、Bリーグに戻るというプレッシャーがありました。当初は自信のなさを仲間に漏らしたこともあります。試行錯誤を重ね、苦しい中、手探りしながら達成したことが、自信になっています。三菱重工でプラントの設計を担当しています。





未来の部員へのメッセージ

(志村)京大は学生主体のチーム。何のために京大でラグビーをするのか、突き詰めてほしいと思います。そうした視点があれば、チームの強化につながる。自分たちが現役の時は、そこまで考えていませんでした。引退した今も考え続けています。

(溝上)たくさんのOBのサポートでラグビーに集中できる環境を整えてもらったことを、OBになって実感しています。天然芝と人工芝のグラウンドも完成しましたし、ぜひ京大ラグビー部に入って、Aリーグ昇格を目指してほしいです。


▼お二人のZOOM対談その1完全版は下記の動画をご覧ください。



●ZOOM対談その2


Bリーグに昇格した入れ替え戦(対大阪大)を振り返って


(志村)Bリーグ中位からCリーグ中位まで、実力は伯仲してダンゴ状態でした。どこが落ちても、どこが上がってもおかしくない。逆に、1年で昇格しなければ、ずっとCリーグにとどまってしまったかもしれません。

京大でラグビーをやった理由

(志村)大学でラグビーをするのは決めていました。京大を選んだのは、定期戦が魅力だったから。SCIX(クラブチーム)の仲間が進学していた慶応や同志社、関西のAリーグのチームと敵味方で戦うのは面白いと思いました。


(溝上)兄が龍谷大でラグビーをしていました。浪人して成績が上がったうえ、兄の観戦中に両親と京大OB(城田さん)が知り合いになり、京大に勧誘してもらったのはうれしかったです。

Aリーグへの思い

(溝上)有澤主将(令和元年卒)の代がBリーグ3位でした。自分たちがやった近年の感覚から言っても、手の届かないところではないと思います。

 ラグビー部の専用グラウンドがあって、しかも天然芝と人工芝の2面。環境は整っています。あとはやはり人、リクルート。毎年20人ぐらい定期的に入れば。




▼お二人のZOOM対談その2完全版は下記の動画をご覧ください。




その後お二人とも話し足りない(笑)との要望があり、2度目の対談を行いました。



●ZOOM対談その3


B→C→B(3位)、激動を振り返って


 Cリーグに降格したシーズンは、まあまあ強いという雰囲気がチームにあって、まさか入れ替え戦に行くとは思っていませんでした。それが、リーグ戦終盤で勝てるはずの相手に負けて入れ替え戦出場が決まり、現実を突きつけられた。でも、今思えば力が足りなかった。

練習内容自体は毎年、そんなに変わらない。でも、結果がついてくると、モチベーションは上がるし、もっと頑張ろうという意識が芽生えます。今は、そんないい循環ができていると思います。

 試合前日に、メンバーに入れなかった選手がきつい練習をする文化ができた。チーム力の底上げになるし、ボーダー上の選手は試合に出たいというモチベーションになり、ポジション争いが生じます。理にかなっていると思う。

リーグ戦が終わっても練習の強度が下がらず、むしろシーズン最終盤の東大との定期戦前が一番しんどい練習でした。学生主体のチームとはいえ、自分たちで追い込むには限界がある。そこをコーチ陣が上手に引っ張ってくれました。やらされている感じはなかったです。

 毎年、押しているのに勝ちきれずに取りこぼす試合が一度はあります。それが、Bリーグ3位になったシーズンは一度もなかった。リーグ戦序盤の2試合、格上とみられた追手門、花園に終盤逆転勝ちし、練習量が「最後は走り勝てる」という自信につながりました。

 あのシーズンは、上位2校(摂南、龍谷)には負けましたが、Aリーグまでの距離を体感したシーズンでした。特に摂南は外国人枠3人を使い、「本気」だったと思う。Aリーグがどこにあるのか、選手が知っている間にぜひ、あのステージにまでもう一度行く必要があると思います。

 この数年で京大のスタイルができたと思います。たまたまメンバーフィットしたのであって、個人的にはあまりこだわってほしくない。むしろ、「急にこんな戦い方をしてきた」と相手があわてるぐらいの方が面白い。何を強みにするかは毎年違っていいと思う。足が速い選手がそろっていたら思いっきり展開するとか、その時のメンバーにあった戦い方をしてほしいですね。


▼お二人のZOOM対談その3完全版は下記の動画をご覧ください。


●ZOOM対談その4


C→B入れ替え戦裏話


 入れ替え戦の相手は大阪大。キックでエリアをとる似たようなチームで、しかも同じ国公立。楽な相手ではないし、接戦になるだろうと思っていました。

スクラムが弱いと分析していたので、試合3日前ぐらいの練習で、ゴール前になったら、京大が一番スクラムを押せるようにポジションを替えることを決めた。フランカー石田を右プロップにし、右プロップ斎藤をロックに下げる。その結果、前後半1本ずつ、スクラムを圧倒してトライを取れました。

点はなかなか取れませんでしたが、後半はずっと敵陣で試合を進め、時間を稼いでトライを挙げました。試合後、Cリーグに降格した相手の気持ちもよく理解できました。上から下への入れ替え戦は「負けたらアカン」というネガティブな気持ちですが、下から上はイケイケ。ABの入れ替え戦だと、また違った気持ちなのかもしれないですが。

 志村は大学院の2年間もプレーしました。最初は「けが人が出たから助っ人で来て」と言われた。自分から「やります」と言ったわけではなく、だまされたようなもの(笑)。分かったうえで乗っかっているのですが。大学院に行く人はみなさんやるといいと思います。


▼お二人のZOOM対談その4完全版は下記の動画をご覧ください。


(2020年8月3日/ZOOMにて収録。聞き手:H2奥村健一)


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