百周年記念シンポジウムと式典には、多数の報道と感想が寄せられました。前・後半に分けてご紹介させていただきます。
夏山 真也さん(昭和54年卒):リアル会場で参加 【シンポジウム・式典へのご感想】 主催関係者の1員として、100周年のシンポジウム・式典の開催に約1年にわたって参画した。会場で約300名、ウェビナーを通じて約200名、計500名以上の方に100周年の集いに参加いただき、シンポジウムと式典を無事に終了することができてほっとしている。 コロナ対策のため、式典直前3日前に懇親会の開催が中止となった。 開催当日の運営に追われ、式典後順次解散となったため、懇親会での来賓の皆様への御礼、数十年ぶりの先輩・後輩との懇親、チームメイトたちとの久しぶりの会話や思い出ばなしを交わすことができなかったことは誠に残念。だがコロナ禍の厳しい情勢の中でも会場とWEBを通じて、多くの仲間と100周年のひとときを共有できたことに感謝したい。 水田会長挨拶、オープニングの映像、溝口監督の「歴史とチームカラー」プレゼン、シンポジウム、式典での森名誉会長と坂田さんのご挨拶等、2時間余りの間の一つ一つの言葉と映像が、京大ラグビー部100年の歴史を物語り、参加された皆様の胸に温かいメッセージとして届いたに違いない。 司会の酒井マネージャーのフレッシュでさわやかな進行、それを見守る最高齢95歳で参加された藤井ご夫妻のやさしい眼差し。来場されたひとりひとりの皆様のお蔭で、会場には100周年を共に祝う空気が満ち溢れていた。心より感謝したい。 懇親会ができなかったため、100周年を共に迎えたラグビー仲間と交わすはずだった思い出、バカ話、懐かしくほろ苦い想いを胸に抱いたまま時計台を後にした人が多数おられたと推察する。山極さんがシンポで話された「ゴリラとラガーマンは背中でものをいう」のとおり、多くの関係者がいろんな思いを内に秘めながら、これからの京都大学ラグビー部への期待を、各自の背中に漂わせながら会場を去っていかれたのが印象的だった。 100年目の今年のチーム、渡邊組の目標はAリーグ昇格と、「京大ラグビー部に自信と誇りを取り戻す」とのこと。今回の100周年行事が、京大ラグビー部に自信と誇りを取り戻すことの一助になることを願います。
横野 正憲さん(平成2年卒):ウェビナーで視聴
【シンポジウム・式典へのご感想】 シンポジウムの人選およびディスカッション内容が素晴らしかった。山極先生の研究者として、大学の総長としての様々な視点からの投げかけ、それに対して玉塚さん廣瀬さん溝口監督それぞれのラグビー経験からの意見を述べ合い、お互いのアイデアを膨らませていく様子がとても良かったと思います。 【特に良かった項目・場面】
廣瀬さんのコメントの中で、「ラグビーはスペシャリストとゼネラリストの両面があり、そのおかげで相手をリスペクトするという考えが生まれる」というところ。ともに協力してやれる部分と、自分にはできない部分は相手を信頼して任せる、その両立が社会でも必要なことであり、それを育める最適な環境が大学時代のラグビーであるということにあらためて気づかされました。
【現役部員へのエール】
仲間と過ごせる一瞬一瞬を大事にして、記憶に残るラグビー人生を送ってください。なんとなくやってるとあっという間に終わってしまいます(自分への反省も込めて)
【京都大学ラグビーフットボールクラブへのエール】
今回の100周年事業で、今まで知らなかったたくさんの歴史や伝統とともに日本のラグビーの重要な役割を担っていたことをあらためて知りました。この先も日本のラグビーをリードする存在として活躍してほしいと思います。
今西 美雪さん ウェビナーで視聴
【シンポジウム・式典へのご感想】
ウェビナー登録をしていたのですが、入院中でWi-Fi状況が悪く視聴出来ませんでした。今見せていただけてとっても嬉しかったです!ありがとうございました。
宮尾 泰助さん (昭和62年卒)リアル会場で参加 【シンポジウム・式典へのご感想】
人数ばかり多い、即戦力無し、と一回生の時には酷評された代ですが、クラブハウスの設計担当者、宇治天然芝維持管理責任者を輩出、シンポジウム・式典では最大人数が参加しました。同期を誇りに思います。
【特に良かった項目・場面】
「プロセスを楽しむ」パネリストの方の言葉です。大学選手権優勝を目標に掲げられるチームはごく限られており、我々のような大学チームは何を目標に何を追い求めれば良いのか、長年わからないまま今に至りました。まさにこの言葉で目から鱗です。現在ネパールにてナショナルチームの強化のお手伝いをしております。なかなかうまく行かない、思ったとおりにならないことばかりですが、「プロセスを楽しむ」ようにしております。
【現役部員へのエール】 暑い宇治Gでの真剣かつ明るい雰囲気での練習に見入りました。体が予想以上にデカく頼もしいです。秋の活躍を祈念いたします。
【京都大学ラグビーフットボールクラブへのエール】 100周年記念行事の準備と開催、関わられた方々、大変お疲れ様でした。私自身、このクラブに属していることが大変嬉しく感じられた一日でした。
安井 立さん (平成26年卒)リアル会場で参加
【シンポジウム・式典へのご感想】
ラグビー部の歴史を知る非常に良い機会でした。改めて100年の歴史の重みを感じるとともに、単にラグビーをする以上の価値を世の中に提供できるような多様な可能性を秘めた組織だと考えました。
また、シンポジウムも様々な識者から興味深い話を聞くことができて、大変有意義でした。
この度は誠にありがとうございました。
【特に良かった項目・場面】 シンポジウム
志村 大智さん (平成29年卒)リアル会場で参加
【シンポジウム・式典へのご感想】 シンポジウム、式典ともに、貴重な話をたくさん聞くことができた。 また、ラグビー部ならびに日本ラグビーの歴史についても深く知るいい機会となった。 KIU R.F.C.だからこそ実現できたと思うし、このクラブの一員であることを嬉しく思える1日だった。
【特に良かった項目・場面】
オープニングのムービーで既にジーンと来ていました。
Mさん リアル会場で参加 【シンポジウム・式典へのご感想】 シンポジウムで廣瀬さんがおっしゃった、「ラガーマンは断われないタイプの人が多い、〇〇をやろうと言ったら一緒に頑張ってくれる」ということが、非常に納得感があり印象に残っています。 また、オープニング映像で百年の歴史を当時の写真とともに振り返り、自分が歴史の1ページのなかにいることを実感してとても感慨深かったです。
【特に良かった項目・場面】
シンポジウム
【京都大学ラグビーフットボールクラブへのエール】 今年のチームはAリーグ昇格を目指しています。たとえ最終的にどのような結果になったとしても、後輩たちには京大ラグビー部の誇りと伝統を胸に、高みを目指して頑張ってほしいと期待しています。 そして今年現役として百周年の節目に立ち会い、多くのOBの方と交流させて頂いていますが、この経験は確実に自分の財産となっていると感じています。ラグビーのプレー以外でも、OBOGと現役の交流がさらに盛んになって、ラグビー部での4年間が総合的に人として成長できる場になればいいと思います。
西尾 仁志さん(平成2年卒)リアル会場で参加
【シンポジウム・式典へのご感想】
「歴史・神話のない民族は滅びる」と言いますが、今回の100thイベントは正に、京大100年の〈歴史〉を再確認できた貴重な機会であったと思います。
今まで、自分にとっての〈京大ラグビー部〉のイメージは、(自分が過ごした4年間のイメージ+α)程度であったものが、今回のイベント・式典で〈京大ラグビー部〉100年の歴史を明確に知る事が出来、その事によって100年の歴史を持つ〈京大ラグビー部〉の自分も一員なんだという事を、この歳になって改めて認識出来、〈京大ラグビー部〉と、その一員としての自分のセルフイメージが、自分の中でも少し変わった様に思います。
また、全クラブ員が〈京大ラグビー部〉の歴史を改めて共有できた事の意義は、とてつもなく大きいと思います。
加えて、歴史の源流は1910年に遡る事も判り、日本ラグビー界に大きく影響を与え、日本ラグビー界を一員として先導して創造してきた〈京大ラグビー部〉について、全クラブ員がその意義・価値を認識する様になり、ロゴとTシャツまで出来た! これも素晴らしい事だと思います。 これから全クラブ員が、その〈歴史〉を共有し、そこを基盤にして新しい〈未来〉を創っていく!今回のイベントによって、〈未来〉の可能性が更に大きく広がった、と感じています。 【特に良かった項目・場面】
オープニング動画と溝口監督のプレゼン 【現役部員へのエール】 渡邊主将の挨拶には驚きました。〈Aリーグ復帰〉を明確な目標に掲げ、「自信と誇りを取り戻す」。 復帰とは何年前の状態に復帰するのか? 自信と誇りを失ったのだとしたら、それはいつなのか? 自分が現役の時代を振り返りつつ、現役の皆さんは正に、(もう30年以上も前に卒業した)我々を代表して頑張ってくれているのだなと感じました。 最近は時々、試合や練習も見させて頂く機会がありますが、とってもレベルの高いチームだと思います。今シーズンの大健闘を祈り、応援します。 【京都大学ラグビーフットボールクラブへのエール】 京大ラグビーフットボールクラブ、玉塚さんが仰った様に「最強の条件」を揃えたグループ・組織だと思いますが、その最強を現時点では未だ、最大限に発揮は出来ていないかも知れない。 谷口さんが、「明確な目標設定」についてパネリストの皆さんに問いかけされていましたが、僕は自分の中では「Aリーグ復帰」、あるいは「先ずは、Aリーグ復帰」では無いのかな?と、即座に頭に浮かびました。 現役とOB, OGが目標を共有して、「先ずは、Aリーグ復帰」を目指す。 僕は、OB, OGが出来る最大の協力は〈高校生のリクルート〉だと思っています。特に僕らの年代、つまり50代後半〜60代以降位になると仕事も少し落ち着いてくるので、時間や労力を割きやすい。 〈OB, OGのリクルートへの積極的な協力〉⇒〈Aリーグ復帰〉⇒〈その先へ〉 〈その先〉の所で、玉塚さんが仰る様な〈「最強の条件」を揃えたグループ・組織〉の姿が見えてくるのでは? 自分が一員でもあるKIU R.F.C. の未来については、こんなイメージを抱きつつ、自分もリクルートに出来る限り協力したいと思っております。
並川 卓矢さん(平成24年卒)リアル会場で参加 【シンポジウム・式典へのご感想】 想像していたよりも内容が練り込まれていて、充実した時間だった。直接的に部に関わる機会が減っていたが、力になりたいと思える式典だった。
【特に良かった項目・場面】
主将のあいさつ
【現役部員へのエール】 コロナ禍の中、本当によく継続してくれていると思います。さまざまな葛藤があると思いますが、必ず将来の糧となる時間なので、一丸となって頑張ってください。 【京都大学ラグビーフットボールクラブへのエール】 改めて、歴史の深いクラブであることが分かりました。強さももちろん大切ですが、それだけではない付加価値を高めることが、部員集めや部の継続のために重要だと思います。皆で知恵を出し合って、より良いクラブにしていきましょう。
内藤 喜夫さん ウェビナーで視聴 【京大ラグビー部との関係】
その他 ラグビー好きというだけで関係はございません。
【シンポジウム・式典へのご感想】 もっと京都にゆかりのある方を出して欲しかったです。
【特に良かった項目・場面】
司会のマネージャーの方の頑張り。
【現役部員へのエール】
司会のマネージャーの方、とても頑張っておられ感動しました。
とても良いマネージャーとグランドがあり、望む結果を出すストーリーは出来ています。
ぜひ目指すラグビーを表現してください!
私は東京在住なので、観戦する機会はあまりありませんが、関西に関わる方の言葉に代えます。
やってみなはれ!!
奥村 健一さん (平成2年卒)リアル会場で参加 【シンポジウム・式典へのご感想】 京都大学ラグビー部の価値を社会に広め、プレゼンスを一層高めるに足るシンポジウム、式典だったと思います。
【特に良かった項目・場面】
山極さんの一連の発言内容
【現役部員へのエール】 自分たちを信じて、邁進してください。悔いのないように! みんな、応援しています。
【京都大学ラグビーフットボールクラブへのエール】
素晴らしいクラブに関われたこと、入部した大学一回生の自分を褒めたいです。多くの若者が、そう思ってくれるようなクラブであり続けられるよう、少しでも力添えしたいと思います。
田代 芳孝さん(昭和48年卒) リアル会場で参加
【シンポジウム・式典へのご感想】 暑い最中の開催でしたが、きちんとした運営ができて結構だったと思います。 シンポジウムでは、山極先生のラガーをゴリラに見立てる議論が秀逸でした。ラグビー仲間の交流が、「共感力」を育て、「美しきゴリラ」が良き人間となる、というお話は、百周年を記念するにふさわしい、有り難いお言葉だったと思います。 山極先生の著書「京大というジャングルでゴリラ学者が考えたこと」(朝日新書)を読むと、そのことがさらによく理解できます。
【特に良かった項目・場面】
冒頭の百周年ビデオ、シンポジウム
【現役部員へのエール】 渡邊主将の「Aリーグに上がる」という宣言を頼もしく聞きました。 掲げた目標を目指して頑張って下さい。 目標達成には、理論武装が必要です。こうすれば勝てるはずだ、という理論をまずしっかり構築して、その実現に邁進して下さい。
【京都大学ラグビーフットボールクラブへのエール】 山極先生的な言い方をすると、京都大学ラグビーフットボールクラブは、京大ラグビーを強くしたい人の心と強くなりたい人の心が交流する場だと思います。それらの心ををどう一致させて、更なる伝統を構築していくのか、永遠の課題ですね。
Eさん ウェビナーで視聴 【ご所属・当部とのご関係】 OBの友人 【シンポジウム・式典へのご感想】 パネリストの皆様がそれぞれの立場で忖度なく意見を言われており、良かった。
【特に良かった項目・場面】
山極さんがラグビーをゴリラの集団になぞらえて説明された場面
【現役部員へのエール】 まずは学生生活を謳歌していただき、卒業後の活躍で、文武両道の道と、ラグビーの素晴らしさを世間に知らしめて欲しいと期待しています。
【京都大学ラグビーフットボールクラブへのエール】
応援する方々が感動するラグビーを観せてください。
萩原 啓至さん リアル会場で参加 【シンポジウム・式典へのご感想】 北半球南半球のクラブラグビー、テストマッチはできるだけ観戦するようにしている。最近ずっと感じていたことなのだが、脚の短いプレイヤー、腕の長いプレイヤーが目立つようになった印象である。 考えてみると当然なのだが、脚の短いプレイヤーは、重心が低く倒れにくい。ストライドよりも脚の回転で走るタイプで、チェンジオブペースやステップも切れそうである。腕の長いプレイヤーは、密集でのボール争奪に強く、防御やオフロードパスでも力を発揮できそうだ。 結果的にそういうプレイヤーたちが、トップカテゴリーで生き残ってくるから、目立つ印象なのかもしれない。 山極先生がたくさんラグビーをご覧になっているとは思えないのだが、ラグビーのプレイヤーはゴリラ、脚が短く腕が長いのお話を聞いて、全くの別分野とは言え、第一線の研究者の知見は、たいへん興味深くおもしろかった。 WISEワイズは、他人の中に眠る知恵を引き出すことのお話も、学生がラグビーを通じて身につけて欲しいことであると感じた。WISEワイズの意味は、ラグビーにおいては、利他=他の14人を生かすプレイであるし、社会生活においては、コミュニケーションスキルの一つであると感じた。 【特に良かった項目・場面】
玉塚さんがあまりにも厳しい練習ゆえに、ラグビー嫌いになったお話。記念サイトに掲載された、先日の湯浅さんの学ばれたコーチング理論と対比すると、興味深い。廣瀬さんの、ラグビーはまあやってみようか、断りにくい人間がやる、このお話も興味深かった。
【現役部員へのエール】 東大京大、京大成城、瑞穂の同志社明治を観戦しましたが、そんな差はないです。体格、技術、わずかな差です。戦術戦略については、差は感じられませんでした。取り組んでいらっしゃることに自信を持たれればいいと思います。 勝てない試合が多いかもしれません。good loserであることを学んでください。スポーツでなければ、学びにくいことの一つであると思います。
【京都大学ラグビーフットボールクラブへのエール】
運営に携わっていただいてる皆さま、ほんとうにごくろうさまです。
ありがとうございます。
上野 美昭さん(昭和32年卒)ウェビナーで視聴 【ご所属・当部とのご関係】 慶應義塾黒黄会顧問 【シンポジウム・式典へのご感想】 創部100周年おめでとう御座います。コロナ禍素晴らしい式典を、挙行され今後私共も、参考にさせて頂きたいと、思っております。数あるラグビー仲間のなかから、シンポジュームに、玉塚と広瀬を呼んで頂き有難う御座いました。私の父上野祝二が、FLとして御校に敗れた映像を、見て感慨ひとしおでした。
【特に良かった項目・場面】
式典の運営進行の全て
【現役部員へのエール】 今秋一部への復帰を祈念しております。
【京都大学ラグビーフットボールクラブへのエール】 今後とも末永くご交誼の程、宜しくお願い致します。
村上 睦明さん(平成6年卒) 【シンポジウム・式典へのご感想】 都合で会場にはいなかったのですが、webで見させて頂きました。素晴らしいゲスト、素晴らしいディスカッションでした。中身も素晴らしいし映像も素晴らしかったです。
【特に良かった項目・場面】
森さんから心温まる祝辞を頂けたこと、内容
【現役部員へのエール】 コロナ禍にあって状況は厳しいが、ライバルたちも同じこと。知力、体力、準備…頑張ってください。素晴らしい秋シーズンになりますように。応援にも行かせて頂きます。
【京都大学ラグビーフットボールクラブへのエール】
これからも強く、素晴らしいクラブになりますように。
栗田 修一さん ウェビナーで視聴 【ご所属・当部とのご関係】 九州大学OB(昭和43年卒) 【シンポジウム・式典へのご感想】 ・司会のマネージャーは立派 ・参加者みんな立派
【特に良かった項目・場面】
山極氏のゴリラの姿勢説明
【現役部員へのエール】 12月の九大との定期戦の接戦を期待します
【京都大学ラグビーフットボールクラブへのエール】 先輩クラブのさらなる成長を期待します
清水 浩さん(昭和58年卒)リアル会場で参加 京大ラグビー部創部100周年記念式典
急遽コロナの影響から、飲食を伴う祝賀懇親会が前々日に中止となった。関係者は最後まで大変だったと思うが、式典の中心である記念シンポジウムと来賓各氏のご挨拶、そしてそれを受けた現役渡邊主将のスピーチも素晴らしく、とても感動的な記念式典だった。
その一端をご紹介したい。長文失礼。
まずシンポジウムのパネラーは、元京大総長の山極氏、ラグビーリーグワン理事長の玉塚氏、元ラグビー日本代表廣瀬氏、京大ラグビー部監督の溝口氏、モデレーターは、OBで日経記者の谷口氏。テーマは、「学生スポーツとしてのラグビーが目指すべき将来像」。
ゴリラ研究の権威山極教授の話は、実に興味深い。人間が身体能力、信頼関係をベースに、コミュニケーションを取り、有機的に活動できる人数の上限は15人程度。実はゴリラの集団も同じく10〜15人程度で、ラグビーチームの人数と同じ。
またリーダーとして大事なことは、松下幸之助さんによると三つあり、一つは愛嬌があること、もう一つは運が良さそうに見えること、そしてもう一つは、背中で語れること。そしてこれもゴリラの群れでも同じだという。ゴリラの集団では、特にメス同士の仲が悪く、ボスゴリラは時に愛嬌、分け隔てのないコミュニケーションではうまくまとめていく。ゴリラの背中には輝くような銀の毛があり、時に威厳を持って背中で語るのだと。
学生時代に身体能力の限界に挑み、チーム力の向上、そしてリーダーシップを体験することは、非常に重要との各氏の意見。
玉塚氏の慶応時代の地獄の合宿、会社トップとしての苦難の切り抜け方。そしてリーグワン立ち上げの修羅場、時に山極さん、廣瀬さんにツッコミ、やはり話を盛り上げてくれた。
また廣瀬氏の北野高、慶応大、東芝、日本代表でのリーダーシップのキー、実に説得力があった。
そして溝口監督、現在関西Bリーグの京大ラグビー部を率いて6年。リクルートに苦労しつつ、学生に自主性を持たせてチームを作ってきた。
以上を谷口君が上手にまとめ、想定以上のシンポジウムになったと思う。
また、来賓の森ラグビー協会名誉会長の釜石時代の市口さんとのエピソードを交えたスピーチ、そしてワールドラグビーの殿堂入りした、坂田さんの100年の歴史を持つジャージの重さの話も有り難かったです。
最後にそれらを受けた形での現役渡邊主将のスピーチ。渡邊主将は実は僕の母校でもある浦和高校の後輩、高校時代花園へ行く目標はチームで掲げていたものの、そこに真剣さが感じられず、負けるべくして負けてしまった経験。そしてそれを今、大学で繰り返したくない一心で、自分自身でチームをAリーグに昇格させたいとの想いを淡々と語ってくれた。素晴らしい締めのスピーチだった。
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