京大・東大の第100回定期戦が、京都大学ラグビー部の創部100周年記念試合として、静岡・エコパスタジアムで開催された。熱戦を繰り広げたA戦・B戦の試合を、両大学の監督・各チーム主将のコメントと映像でレポートする。
第100回定期戦 京都大学A 対 東京大学A
2022年12月24日(土) 13:00K.O.
先蹴:東京大学A @静岡・エコパスタジアム
レフリー:戸田 京介 アシスタントレフリー:西山 主真・埜田 啓太・松本 安司
●試合結果
▼第100回京大・東大定期戦試合「A戦実況映像」はこちら(協力:東京大学)
▼関西テレビTV番組「報道ランナー(2023年1月16日放送)」の特集映像はこちら
【ラグビー】京大VS東大 1世紀に渡る宿命の定期戦 伝統を背負って戦う京大主将の心意気 過去10年は京大が負け越しだが…記念すべき"100回目"の対戦の行方は(関西テレビ「報道ランナー」2023年1月16日放送)
●メンバー
京都大学A | 東京大学A |
1.和氣宏典(4)東海 | 1.後藤達哉(4)宇都宮 |
2.渡邊将太(4)県立浦和 | 2.安富悠祐(3)木戸第一 |
3.佐藤孔明(3)清真学園 | 3.笹俣凌(4)駒場東邦 |
4.佐竹開斗(4)県立浦和 | 4.岩下大斗(4)桐光 |
5.草野太耀(1)小倉 | 5.塩谷航平(2)本郷 |
6.高原彰吾(5)大阪桐蔭 | 6.松元暢広(4)湘南 |
7.笹井亮志(4)膳所 | 7.雪竹創太(2)東京都市大学付属 |
8.中山脩(4)灘 | 8.木村デイビス泰志(2)The Alice Smith School |
9.野澤朋仁(2)北野 | 9.垣内太朗(M1)桐光 |
10.大鶴健(2)灘 | 10.玉代勢弦尚(4)都立青山 |
11.伏見玲於那(4)六甲学院 | 11.鈴木陸人(3)浦和 |
12.日野坪英亮(2)静岡 | 12.平岡憲昇(4)麻布 |
13.村上敬一朗(3)神戸 | 13.西久保拓斗(3)開成 |
14.加清渓太(3)都立青山 | 14.大山修蔵(4)県立千葉 |
15.久家杏太(4)濟々黌 | 15.國枝健(4)筑波大学付属駒場 |
16.朝比奈佑紀(3)神戸 | 16.河内拓仁(4)東海 |
17.宮田墾(M2)金沢桜丘 | 17.三方優介(4)浦和 |
18.横山ルイ(4)静岡 | 18.池上暁雄(2)International School Bangkok |
19.宮﨑翔一(4)長崎西 | 19.内藤晴紀(4)白陵 |
20.梅園倫太郎(3)神戸 | 20.財木一多(4)開成 |
21.小向拓未(3)開明 | 21.前川紘佑(3)大阪星光学院 |
22.柿本大輝(3)六甲学院 | 22.杉井智哉(4)浦和 |
23.宮原正重(4)灘 | 23.吉村寿太郎(2)駒場東邦 |
24.平井悠太(3)天王寺 | 24(8).奥山敦裕(2)ラ・サール |
25.山口博生(1)旭丘 | 25(14).石澤諒馬(1)国立 |
●監督コメント
京大 溝口 正人 監督
多くの定期戦、記念式典、リーグ戦、そして東大との記念試合、創部100周年の一年間を大きな事故もなく無事終了することができました。これも皆さま方からのご支援ご声援のおかげだと感謝しております。現場を代表して厚く御礼申し上げます。
さて、東大との記念試合ですが、静岡協会、関係OBの皆さまの御尽力でエコパスタジアムという素晴らしい舞台で戦うことができました。
結果は43-34と勝利することができ、昨年の悔しい逆転負けのリベンジを果たしてくれました。内容の方もフィジカルの強い東大に対して、彼らの得意なパターンに持ち込ませないように、スピーディーかつバリエーションに富んだアタックを仕掛けること、そして一年間目指してきたしっかり前に出て突き刺さるようなタックルでプレッシャーをかけ続けることがよくできたと思います。
また、コロナ禍でこの三年間できなかったAMF(アフターマッチファンクション)がやれたことがラグビー定期戦のよき文化を部員達に経験させてあげられて何よりも嬉しく思います。
東大 青山 和弘 部長・監督
宿敵である京都大学に必勝するために,東京大学は全ての準備をしてきた.試合が始まり,良い感じで東京大学は先制することができた.想定通りにいけるかと思った.その一瞬の思いが良くなかった.選手も深層心理的にそのように感じたのかもしれない.選手の動きが良くなくなっていく.強みであるFWの優勢も徐々に精彩を欠いていく.東京大学は下へのタックルに弱いというシーズンの振り返りがある.京都大学の下に入る厳しいタックルに苦戦し,前半は接戦となった.
後半に入ると京都大学の正確なキックによるエリアマネジメントに翻弄され,気がつけば自陣ゴール前,ラインアウトモールで押され,スクラムで押され,失点を重ねる試合展開になった.課題であったキック処理は練習し,克服したつもりであったが,うまく機能しなかった.SH垣内からのハイパンも素晴らしかったが,相手を圧倒する勢いに繋がらない.非常に厳しい展開が継続する.調子が悪いわけではない.ゲームの雰囲気,流れを大きく変える激しいプレイが出てこない.嫌な流れで試合時間だけが過ぎていく.敵陣に攻め込みトライはできるが,京都大学の得点効率に比べて遥かに低い.京都大学を圧倒する激しいプレイをしなければ勝てないということを痛感した.
課題も多く残った試合だったが,両軍の特徴をよく出した良いゲームであった.出場した4年生を中心に,全てを出し切る良い試合だった.しかし,勝ちたかったのは間違いのない気持ちである.全ての部員は悔しさを感じたと思う.その思いを1年間熟成して,次の試合は勝ちたい.
●主将コメント
京大 渡邊 将太 (4回生 主将 県立浦和)HO
AもBも間違いなく今シーズンベストゲームでした。A戦では事前の分析通りにゲームが進み、やりたいことが全て出来た試合でした。
BKのパスワークが素晴らしく、自陣からでも恐れず展開しながらエリアを取ることができたのが試合を楽にしてくれました。敵陣でずっと準備してきていたBKのサインプレーが決まった時は心底嬉しかったです。FW戦においても、体重が10kg以上重い相手をタックルで返し続けることができました。モールでのトライ、そしてスクラムトライを取った時は心から嬉しかったです。自分たちがやってきたことを全て出し切ることができ、本当に楽しいゲームでした。
自分自身は怪我もあり、ほとんどプレーに絡むことはできませんでしたが、それでもグラウンドに立たせて頂き、みんながこの上なく頼もしく感じました。一緒に戦ってくれたみんなには感謝しかありません。
そして、負けはしたもののB戦も今年ベストゲームでした。試合前の円陣からいい試合になると確信しました。後半ロスタイムに見せたDFは、まさに今年の京大ラグビー部が目指していたものを体現していると感じ、心震えました。下級生の躍動も見られ、この悔しさを糧に来年以降の飛躍を期待できるゲームでした。
ラグビー人生最後の試合をこんな素晴らしいグラウンドで、多くの方に見守られて、最高の形で締めくくることができて本当に幸せです。
定期戦の運営にご尽力してくださったOBさん、関係者のみなさん、そしてこれまでお世話になった監督団のみなさん、マネージャー、一緒に戦ってくれた選手のみんな、本当にありがとうございました。
東大 國枝 健(4年生 主将 筑波大学付属駒場)FB
自分と仲間に集中して、80分間、目の前のプレーに没頭して、魂を震わすような試合をしよう。そういう意味で、今年のベストゲームにしよう。と誓い臨んだ試合だった。
前半は一進一退の攻防が続いたが、後半は京都大学のアグレッシブで的確なキックと気迫溢れる接点でのプレーの前に、どんどんと点差をつけられていった。京大のこの試合にかける並並ならぬ思いがひしひしと伝わってきた。それでも、全員が前を向いていた。
試合のラストの5分には、この時間がいつまでも続いて欲しいという感覚があった。とうに限界を超えているはずなのに、最後の最後まで、力が漲ってきた。
それでも力及ばず、ノーサイドの笛が鳴った。
もっとも悔しく、それと同時に、もっとも清々しい敗戦となった。一生忘れられない試合となった。
1年間共に闘ってくれた部員と京大ラグビー部の同志、そしてこのような素晴らしい定期戦の舞台を用意していただいた方々、この定期戦の伝統を紡いできてくださった全ての先輩方に感謝したい。
●京大選手コメント
笹井 亮志 (4回生 副将 膳所) FL
昨年負けた東大に勝てて良かったです。前半から自分達のしたいラグビーができて、東大が自信をもっていたFW戦も負けることがなく、スクラムとモールとピックでトライを取れたことが本当に嬉しかったです。また、自分の最後の試合で今まで練習してきたタックルが上手く決まって報われたように感じました。
東大戦は一年生の時から3度出場しているのですが、どれも印象深い試合でした。一年生の時は試合には勝てたのですが、自分のミスでかなり流れを悪くしてしまい、良い思い出ではありませんでした。当時は、東大戦も1試合と考えて、目の前の試合をただがむしゃらに取り組んでおり、東大戦が特別であるという想いを今よりは感じられていなかったことに本当に申し訳ないと思っております。東大戦はこのチームの集大成であり、勝って終わることの重大さを試合後に強く実感しました。三回生の時は、水野組なら絶対に東大に負けないし、スクラムも押されないと思ってたのに、結果は負けてしまいました。チームの最後を負けで終わり喪失感が半端じゃなく、アフターマッチファンクションでは笑うことができないほど悔しかったです。敗戦の夜に、現同期で前副将の高原さんから電話をいただき(電話の後ろから水野さんの言葉もいただき)、その話は本当に心を打ち、自分の役割を自覚して新チームに臨みました。絶対にこの思いを曲げたくないと思い、今はあまり浸透することないUnwavering を掲げて、自分たちの代はどの試合にも負けたくない、Aに昇格したい、東大戦に勝ちたいと思いながら1年間やり通しました。(「やったろや」の気持ちも同じで、今までの悔しさ等を全て跳ね返してやったるという強い気持ちを表しているいい言葉だなとシーズン通して思いました。)結果的に、東大には勝ててシーズンを締めくくることができて良かったです。試合中は、全員が頼もしく本当にみんなとラグビーができて良かった。こんな楽しい試合を最後にできて幸せでした。みんなありがとう。後輩たちには、先輩から受け継がれてきた渡邊組のやったろや魂を背負い、来年以降ラグビーを楽しんで勝ちまくってほしいです。
最後になりますが、本当に多くの人の支えがあり、人間的にも一選手としても成長ができました。このような素晴らしい環境を作ってくださった先輩方、チームメイト、OBOG様、監督団、両親、保護者の皆様、本当に感謝しております。京大ラグビー部ありがとう。
久家 杏太 (4回生 副将 濟々黌) FB
大学ラグビーの集大成として最後の東大戦に勝利することができ、非常に嬉しかったです。
試合内容は今までやってきたことが全て出た試合だったと思います。DFでは前に出続け、全員が体を張り、後ろから見てて全く抜かれる気がしませんでした。本当に頼もしかったです。ATでは今までやってきたポッドアタックを完璧に体現できたと思います。キックも効果的に使う事ができ、敵陣に相手を釘付けにすることが出来ました。
ラグビー人生で1番楽しい試合でした。たくさんの応援ありがとうございました。
中山 脩 (4回生 灘) NO8
京大のラグビー。それを今年一番表現できた試合になったと思います。
大西HCに教わったことをとにかく徹底してやってくる東大。サイズが大きく、規律も高い。それに対して京大がどうやって戦っていくかをリーグ戦が終わってからみんなで考えてきました。アンストラクチャーを多く作る、ボールを早く動かす、など戦術的なことを話せばキリがありませんが、一つの言葉で表すとすれば「やったろうや」になると思います。サイズが小さい、未経験が多い、常駐のコーチがいない京大が強豪校に立ち向かう反骨心、チャレンジ精神を意味する言葉です。この一年、わったーやリョウジが中心になって練習や試合でずっと声かけしてきました。試合に向けてみんながアイディアを出し合い、練習で試し、試合で「やったろうや」する(ぶっつけ本番でやったDFサインもありました)。
東大戦ではみんなが「やったろうや」できていたように感じます。試合のメンバー、ベンチのメンバーみんなから「やったろうや」が伝わってきた時は負ける気がしませんでした。リョウジがえぐいタックルした時、おきょんた、村神様、つるがナイスキックした時、STした時、BKも入ったモールでトライした時、ワキがピックでトライした時、ベンチの応援が聞こえた時、TAKERUでトライを取り切った時、しおが試合を終わらせた時、、、。「やったろうや」できた時は嬉しくて楽しくて誇らしい気持ちでいっぱいでした。この気持ちは一生忘れないでおこうと思います。最高の80分間でした。
最後になりましたが、監督団の皆様、OB会と保護者の方々、そしてチームのみんなには本当にお世話になりました。3年間ありがとうございました。
佐竹 開斗 (4回生 県立浦和) LO
勝てて良かったです。スクラムとモールでトライを取れて嬉しいです。
宮﨑 翔一 (4回生 長崎西) FL
春の6/7大国戦以来の試合コメントで緊張していますがよろしくお願いします。今年一年、正直辛いことのほうが多かったですが、最後の出場試合を勝利で終えられたことで報われたような気がします。今は引退したことに実感がわかないですが、これからは後輩の成長を見守っていきたいと思います。
最後になりますが、OBの方々、様々なご支援、ご声援、本当にありがとうございました。
和氣 宏典 (4回生 東海) PR
たのしかったです。
村上組でもAもBも圧倒してください。楽しみにしています。
宮田 墾 (M2 金沢桜丘) PR
渡邊組としての最後の試合である東大戦に勝ててうれしくもあり、これで終わりなんだという悲しさを今感じています。
去年、秩父宮で負けたこともあり、今年は絶対に勝つこと、京大のラグビーの方が強いんだということを証明しようと意気込んで試合に臨みました。結果として、自分たちのラグビーをやり通して勝てて、今年1年が報われた気がしました。
最後になりますが、学部と合わせて6年間多くのOBOGや監督団、先輩、同期、後輩にお世話になりました。本当にありがとうございました。京都大学ラグビー部でラグビーを出来てめちゃめちゃ幸せでした!
高原 彰吾 (5回生 大阪桐蔭) FL
二年連続であれほど素晴らしい環境で引退試合を迎えられたことが本当に幸せです。
関係してくださった方々、ありがとうございました。
その上、今年Aチームは、昨年やられたスクラム、モールでそれぞれトライをとっての白星付きで、最終戦にふさわしい文句なしのゲーム内容で終えられたことも最高に嬉しいです。また一年前、苦杯を喫した同級生の借りを返せたのではと胸をなでおろしています。こんな素晴らしいチームをまとめあげた主将の渡邊を筆頭とした4回生に本当にありがとうと言いたいです。個人としては、試合の中で不用意なパスやミスタックルなど悪い癖も相変わらず出てしまいました。でももうレビューする必要もなければ、それに向き合って練習する必要もありません。淋しい気持ちもありますが、どこか解放された気でいます。それだけ自分の中では辛いシーズンだったんだと実感しました。弱みに向き合えるうちが華でした。
一方Bチームは、昨年の勝利虚しく惜敗に終わってしまいました。東京大学は大学からラグビーを始めた二年生二人がAチームの先発FWとして躍動していました。東京大学の一年生部員は15人を超えています。悔しいですが、東京大学に比べ京都大学は部員確保、育成の面で劣ってしまっていると感じています。この事実にしっかり向き合い、弱みに向き合えるうちが華、手遅れにならぬよう、来年は今まで以上に新入生の勧誘、チーム全体のレベルアップにみんなで協力し、向上心をもって取り組んで欲しいと願っています。自分自身、OBになってからも、可能な限りの協力をしたいと思います。
最後になりますがチームの皆、監督団の皆様、その他関係者の皆様に感謝申し上げます。一年間、ご支援、ご声援ありがとうございました。
荻野 晃平 (4回生 静岡) CTB
1週間前の九大戦で右肘を脱臼してしまい、今回の試合ではチームで唯一の怪我人として試合を外から観てました。試合前は自分だけが出られないことに、寂しさを感じることもありました。
しかし、チームメイトの活躍は外からの方がよく見えるものです。東大とは異なる、京大特有の前に出るDFで相手をひっくり返した笹井のタックルには、涙が出ました。自陣での苦しい時間帯、前日のジャージ渡しで、「荻野の分までがんばる」と言ってくれた久家と加清が、2人でターンオーバーした瞬間は最高に嬉しかったです。
自分はプレーしない分、ずっと一緒にがんばってきた同期や後輩達が、最高の舞台で走り回る姿を見るをことに集中できて、幸せでした。今までありがとうございました。
伏見 玲於那 (4回生 六甲学院) WTB
最後の試合を勝利で終わることができて本当に良かったです。素晴らしい試合を最高のグランドですることができ本当に感謝しています。
A戦では苦しい時間帯もありましたが、京大のアタックとディフェンスはまさに今シーズンの集大成と言えるような素晴らしいものだったと思います。その一員であれたのはとても誇らしいです。
また、B戦は勝ち切ることが出来なかったのは残念でしたが全員が立派に戦い切り、後輩達、特に1回生BKの成長を確実に実感することができて嬉しかったです。
来年以降はOBとして皆んなの活躍をみるのを楽しみにしようと思います。
主務 村田万里子
昨年の逆転負けの悔しさを胸に迎えた東大戦。2019W杯の日本戦が行われたエコパスタジアムでプレーする選手たちは、いつもに増して輝いて見えました。
リーグ戦終了後、Aリーグ昇格という夢が潰え、目標を失いかけた選手も多かったようですが、最後の一ヶ月間歯を食いしばりハードワークに励んだ成果が、A戦勝利という最高の結果につながったと思います。京大ラグビー部の底力を見せてくれてありがとう。
この東大戦をもって最上級生21名は引退となりました。皆様には様々な場面で大変お世話になりました。お陰様で創部百周年という節目の年に、思い出深い最高の一年間を過ごすことができたように思います。本当にありがとうございました。
来シーズン以降の京大ラグビー部の益々の活躍に期待しています。今後ともご支援のほどよろしくお願いします。
第100回定期戦 京都大学B 対 東京大学B
2022年12月24日(土) 15:00K.O.
先蹴:京都大学B @エコパスタジアム
レフリー:岡田 桂吾
●試合結果
▼第100回京大・東大定期戦試合「B戦実況映像」はこちら(協力:東京大学)
●メンバー
京都大学B | 東京大学B |
1.梅園倫太郎(3)神戸 | 1.河内拓仁(4)東海 |
2.朝比奈佑紀(3)神戸 | 2.三方優介(4)浦和 |
3.横山ルイ(4)静岡 | 3.池上暁雄(2)International School Bangkok |
4.飛鳥真弥(2)北野 | 4.領木彦人(1)Seoul Foreign School |
5.吉田篤生(4)甲陽学院 | 5.猿渡崚正(1)仙台第二 |
6.正岡充(4)奈良学園 | 6.内藤晴紀(4)白陵 |
7.西山恵慈(3)都立国立 | 7.財木一多(4)開成 |
8.田付浩也(3)清風 | 8.奥山敦裕(2)ラ・サール |
9.柿本大輝(3)六甲学院 | 9.前川紘佑(3)大阪星光学院 |
10.山口博生(1)旭丘 | 10.佐川正憲(4)札幌南 |
11.森下湧生(3)北野 | 11.橋野渚(3)並木中等教育学校 |
12.宮原正重(4)灘 | 12.片桐広貴(1)浦和 |
13.佐野川谷知史(4)大阪星光学院 | 13.杉井智哉(4)浦和 |
14.土屋樹一郎(1)北野 | 14.石澤諒馬(1)国立 |
15.平井悠太(3)天王寺 | 15.吉村寿太郎(2)駒場東邦 |
16.鈴木歩真(2)大手前 | 16.辻翔太(2)開成 |
17.松井佑太朗(2)桃山学院 | 17.清和悠芽(2)大宮 |
18.安川和希(4)西大和学園 | 18.関戸悠真(3)仙台第一 |
19.小向拓未(3)開明 | 19.辻金大(1)熊本 |
20.根鈴敬久(2)金蘭千里 | 20.礒崎竜之介(2)本郷 |
21.菊地元登(2)桐朋 | 21.宮田尚弥(1)日比谷 |
22.中武知輝(2)宮崎西 | 22.福元倫太郎(1)駒場東邦 |
23.園田大輔(1)神戸 | 23.鷲頭一貴(1)ラ・サール |
24.橋本駿太郎(1)北野 | 24.一木空也(2)西大和 |
25.新家洋平(1)鶯谷 | 25.倉橋直希(2)渋谷教育学園渋谷 |
26.五十嵐諒(1)静岡 | 26.渡辺温人(1)久留米大学付設 |
27.尾崎永季(3)城北 | 27.石割真人(1)北嶺 |
28.堀温人(3)明和 | 28.廣瀬健(4)ラ・サール |
●監督コメント
京大 溝口 正人監督
B戦は、東大との事前の申し合わせで、登録メンバー無制限で行った。
前半はスーパールーキーの大活躍もあり22-7と順調にリード。後半はあまりメンバー交代をしてこない東大に対して、うちは登録メンバー全員をこの素晴らしい舞台、緊張感の高いゲームを経験してほしいことを意図して出場させた。その中でもキチンと勝利してほしかったのだが、まだまだカラダのできていない者、まだまだ経験不足の者も多く、東大の猛攻を凌ぐことができずに逆転負けを喫してしまう。勝てなかったことは非常に残念だが、この経験、この悔しさがきっと来年以降に活きてくれると思う。
一年間ご苦労様でした。しっかりカラダを癒やして、新歓、新チームの始動に向けて頑張っていきましょう。
東大 青山 和浩部長・監督
最終戦として,東京大学はB,C戦を組みたかったが,部員数の問題でそれは叶わなかった.OBの協力を得て,Cの選手がラグビーできたのは大変にありがたかった.このC戦を踏まえた上でのB戦である.Bの中には4年生も多くいる.素晴らしい内容のラグビーができればと心から祈った.
気負いがあったのだろうか,前半はミスが多く試合の流れは京都大学となってしまった.東京大学の悪い癖である.気持ちが空回りしてしまう.受け身になったわけではないが,自分達よりもラグビーが上手い相手を目前にすると,そのプレーを見てしまう.自分達の目指すべきラグビーが出来ない.前半は非常に苦しい時間であった.失点をし過ぎた.
後半は開き直ることができたのか,自分達の強みである相手をドミネート(圧倒)するラグビーが次第に出来始めてきた.大幅にメンバーを入れ替えてもらった京都大学のお陰でもあったことは否めないが,東京大学の一年間の蓄積を随所に出すことができ,最後に逆転することができたのは素晴らしかった.相手がどうであろうと,自分達が目指して日々研鑽してきたラグビーを仕切るのは重要であり,これが東大の信条である.愚直で,貪欲で,誠実にラグビーを追求する.決して上手くはないが,力強いラグビーに徹することの重要性を最後に示してもらった.学生に対してお礼を申し上げたい.日々の努力は必ず結果として出ることの重要性,素晴らしさを体感できた.SO佐川が最後に狙ったキックは,東大の執念の証であった.シーズン中ではできなかった最高のエンディングを見せてもらった.
●ゲームキャプテンコメント
京大 正岡 充 (4回生 ゲームキャプテン 奈良学園) FL
B戦勝ちきれなかったですが、全員が出場できて本当に良かったです。AT,DFともに勝っていましたがセットプレーでいかれてしまいました。あと、中盤でのペナルティは禁物でした。負けてしまいましたが今年のB戦のなかではベストゲームといっても過言ではないと思います。
今シーズンは強いAチームとは対照的に全く勝てないBチームでした。そんななか自分はBチームキャプテンに任命されましたが、引っ張るどころかみんなにたくさん引っ張ってもらいました。みんなと練習するのはめちゃくちゃ楽しかったです。ありがとう。
来年はこのメンバーの多くがAで活躍してくれると思います。自分もOBとして楽しみにしています。
東大 佐川 正憲(4年生 ゲームリーダー 札幌南)SO
記念すべき第100回定期戦を静岡エコパスタジアムという素晴らしい舞台で行うことができ、大変嬉しく思います。京大B戦は少なくとも私が1年生の時から勝つことができず、4年生として最後の定期戦はいつも以上に勝利にこだわって臨みました。試合終盤で追いつき、逆転できたのはチーム全員が勝ちに貪欲になれた結果だと思います。
京大が難しい相手であることは試合前から明らかで、直前のA戦での京大の巧みな攻撃で再認識させられました。だからこそキックオフ前の高島清杯返還を見て、今年こそは自分たちが持ち帰るのだと強く思い、一層気合が入りました。試合前半は特に京大の素早い出足と低いタックルに加え、力強いランに翻弄され失点を重ねましたが、最後まで自分たちの強みのコンタクトにこだわり地道に得点を重ねた結果があの逆転劇に繋がったのだと思います。京大が良きライバルであることを認識しているゆえ、勝利の喜びは格段に大きなものでした。
また今年は3年ぶりにAMFも開催でき、より一層京大との繋がりを強めることができたました。今後もこの素晴らしい関係が続くことを願っております。
●京大選手コメント
安川 和希 (4回生 西大和学園) PR
今年最後の試合でしたが、負けてしまって悔しいです。ただ楽しくできたので良かったです。応援して頂いたOBの方々本当にありがとうございました。
横山 ルイ (4回生 静岡) PR
結果としては負けてしまったけど、良いところもたくさんあったし、後輩たちもハツラツとしたプレイをしてくれてみんな頼もしかったです。自分自身としては80分フルで試合に出場させてもらって、試合が終わった後はすべて出し尽した感じがしました。地元静岡の開催ともあり、母校の静岡高校の現役ラグビー部員が試合の補助をしてくれて、応援もしてもらったしすごく嬉しかったです。彼らがいずれ京大ラグビー部に入って活躍してくれたらこれ以上嬉しいことはありません。四年間頑張ってきて大変だったし苦しかったこともたくさんありましたが、多くの方々の支えでここまで成長することができました。本当にありがとうございました。
吉田 篤生 (4回生 甲陽学院) LO
実力があり体格も劣っている相手に対して、先制されながらも粘り強く戦うことができチームの成長を感じられた。
ラストに逆転されて勝利出来なかったことは残念だったが、Bで練習を共にしてきたメンバーと納得のいく試合ができ個人的にこれまでで最も楽しい試合でした。
佐野川谷 知史 (4回生 大阪星光学院) CTB
最後の試合B戦は勝って終わることができなくて少し残念でしたが、京大ラグビー部のみんなが団結して戦っているように感じました。来年はABどちらも勝てるように応援したいと思います。京大ラグビー部に入って、素晴らしい先輩後輩同期に恵まれて幸せな4年間でした。今までありがとうございました。
宮原 正重(4回生 灘) CTB
自分のラグビー人生で最後の試合は最高に楽しみたいと思いながらゲームに臨んだ。
最後に負けてしまったことは本当に悔しかったが、自分が出場した前半は、4年間ともに過ごした同期とこんな頼りない先輩でも慕ってくれる後輩たちと、今年の京大ラグビー部が目指したDFでプレッシャーをかけて圧倒するラグビーをすることができて本当に楽しかったし、自分の最後のゲームにふさわしいものになった。
そして、今日の試合を踏まえても、最近のBチームの後輩たちの成長は目覚ましく、きっと来年もさらに飛躍してチームを引っ張る存在になっていくと思うので楽しみだ。
スタッフ 冨田 千華
A戦勝利の勢いのままB戦も勝ち切れるかと思いましたが、一歩及ばず惜しくもノータイムで逆転を許してしまいました。しかし2022年渡邊組の締めくくりとして会場全体を熱くさせる試合が出来たのではないでしょうか。これで4回生は引退となりますが、この試合は下回生にとって大変貴重な経験になり、この悔しさは来年の糧となります。これまで4回生にご指導頂いたことを胸に、来年はさらに躍進できるよう選手始め監督団、スタッフも一丸となり精進致します。来年以降も何卒京都大学体育会ラグビー部をよろしくお願い致します。
関西テレビのYoutubeに定期戦報道の続編としてTV報道ではなかったアフターマッチファンクション編(約5分)が配信されました。
伝統の一戦には続きが 東大VS京大ラグビー定期戦 記念すべき"100回目"の対戦後 アフターマッチファンクション(関西テレビ「報道ランナー」特別編集)
▼第100回京大・東大定期戦試合「AMF映像長尺編」はこちら
静岡放送のニュースにて、先日行われた第100回京大東大定期戦が放映されました。
静岡新聞(12月25日付)の朝刊にも掲載されました。
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