京都大学ラグビー部100周年行事のクライマックスとして、2024年3月16日から23日まで初の英国遠征を行います。スタッフ・コーチ含め部員全員、総勢56名で渡英します。
ロンドン近郊にて世界有数の大学Imperial College London (ICL) のラグビー部Imperial College Union RFCと14年ぶりに対戦。オックスフォードに移り、Oxford Univ. Greyhounds RFC(Oxford University RFCの2nd XV)と、Oxford Univ. Hertford College & Balliol College RFCと対戦します。Oxford Greyhoundsとは昨年春の初対戦(京大が23-15で勝利)に続いての再戦となります。今回の遠征は、昨春にOxfordチームの団長として来日したReg Clark氏、UK現地関係者の多大な支援をいただき実現しました。遠征の概要とキャプテン・遠征リーダーの決意表明をお伝えします。
Imperial College London (ICL)
ロンドンの名門大学Imerial College Londonの全学ラグビーチームとして1918年に設立。2010年の日本遠征を行い、神戸にて対戦、今回が2回目の対戦となる。
Oxford Univ. Greyhounds RFC
オックスフォード大学の全学ラグビーチーム(OURFC)の2nd XVチームとして1923年に設立。昨年100周年を迎え、昨年4月に京都にて対戦、今回が2回目の対戦となる。
Hertford College & Balliol College RFC
Oxford生が学ぶCollegeの総数は30以上を数える。Collegeごとにラグビーチームがあり、大学全体のラグビープレーヤーの数は、男女合わせて約1000名に及ぶ。今回対戦するHertford College & Balliol College RFCは、二つの名門Collegeの合同チーム。
Oxfordに留学されていた皇后雅子様はBalliol Collegeで学ばれた。
故奥大使の母校はHertford Collegeである。Hertford College &Balliol College RFCは、23年11月に開催された奥大使記念杯にも参加している。
<遠征日程>
3月16日(土) 関西空港発、ロンドン着
3月17日(日) 16:00 London Japanese R.F.C.との合同練習 @Regent's Park
3月18日(月) 第1戦
14:00 KIU R.F.C. A vs Imperial College Union R.F.C. 1st XV @ICL Rugby Field
16:00 KIU R.F.C. B vs Imperial College Union R.F.C. 2nd XV @ ICL Rugby Field
3月19日(火) Twickenham Stadium訪問、英国議会見学、英国議会R.F.C.との交流
3月20日(水) 移動(London→Oxford)@Oxford Univ. Wadham College学生寮泊
3月21日(木) 第2戦
11:30 KIU R.F.C. B vs Oxford Univ. Hertford/Balliol College R.F.C. @Oxford Univ. Park
14:30 KIU R.F.C. A vs Oxford Univ. Greyhounds R.F.C. @ Iffley Road OURFC
3月22日(金) London発
3月23日(土) 関西空港着
京大ラグビー部2024年新チーム・大鶴組
【新四役】
主将
大鶴健(灘)SO CTB
副将
菊地元登(桐朋)FL No.8
野澤朋仁(北野)SH
主務
日野坪英亮(静岡)CTB
風紀委員
飛鳥真弥(北野)LO FL
今年のチームスローガンは「燦」です。「一人ひとりが燦々と輝き、笑うことができる、そんな日が来ることを信じて前に進む。」というようなメッセージが込められています。
<決意表明>
2024年度主将 大鶴 健
私たち現役部員55名は3/16~3/23の間、京都大学ラグビー部100周年記念行事の一環として英国遠征を行い、Imperial College London, Oxford University Greyhounds, Hertford/Balliol Collegeと対戦します。英国遠征を実現するにあたり並々ならぬご尽力を賜った関係者の皆様方に、現役部員を代表して深く御礼申し上げます。
ラグビー発祥の地であるイングランドで現地の大学と対戦し、試合後にはそのクラブの歴史と伝統の詰まったクラブハウスで食事を共にし交流するという経験は、ラガーマンとして一生忘れられない貴重なものとなるでしょう。またそのような経験を通して培われるグローバルな視点や交友関係は、将来世界で活躍したいという思いを持つ現役部員にとって、かけがえのないものとなると確信しています。
創部当初の先輩方がOxfordの濃紺のジャージを採用されてから1世紀もの間、OURFCは常に京大ラグビー部の憧れであり、ラグビークラブとして目指す姿であり続けてきました。しかし、昨年にはOURFCを京都に招待しての記念試合、そして今回は遂に彼らの本拠地であるIffley road stadiumでの対戦が実現することとなり、私たちがOURFCに一方的に憧れを抱く時代は終わりました。これからの100年に向けて今回の英国遠征が、KIURFCとOURFCが対等に交流し切磋琢磨してゆく契機となることができるよう努めたいと思います。またとない貴重な機会をいただけることに感謝し、選手スタッフ一同全力で闘ってまいりますので、今後とも引き続きご指導とご支援ご声援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
英国遠征リーダー 鈴木 歩真
今回の英国遠征のリーダーを務めるにあたり、様々なOBや関係者の皆様の想いやご支援の大きさに改めて触れる機会が多くなりました。関係者の皆様が、「今回の遠征は必ず部員にとっても今後のKIU R.F.Cにとっても貴重な経験になるから必ず成功させよう」と言ってくださり、改めてKIU R.F.Cという組織の大きさや現役部員にかけてくださる期待、愛情を再認識しています。同時にOxford大学ラグビー部ならびにImperial College Londonラグビー部その他現地関係者の皆様も今回私たちを招待すべく並々ならぬ準備を進めてくださっていると伺っております。遠征のリーダーとして日々身が引き締まる思いでございます。
こうしたOBや関係者の皆様、並びに現役部員としての先輩、後輩、同期からの「愛情」(それは時に厳しく、時に優しく)が100年間続き現在の京都大学ラグビー部があります。そしてその愛情の歴史の原点こそ、濃紺のジャージが象徴するOxford大学ラグビー部です。京都大学ラグビー部のジャージのカラーを濃紺にすると決めたのはKIU R.F.C側がOxfordに対し一方的に決定したものだと伺っておりますが、これまでの100年はOxfordに憧れるKIU R.F.Cが、Oxfordへのリスペクトを持ちながら独自の文化や歴史を築いてきた時代だったと言えるかもしれません。しかし昨年度Oxfordと実際に宇治で試合をして感じたことは、彼らの歴史やカルチャーはもはや憧れるだけのものではなく、ゲームや試合後の交流を通じて実際に触れ、吸収し、超えていける存在になってきたということでした。大谷翔平がWBCの決勝前に「憧れるのをやめましょう」と言ったように、私たちKIU R.F.CもOxfordに憧れるだけではなく、Oxfordと対等に交流し互いに切磋琢磨できる時代が来たのだと、ゲームをした私たち現役部員はいっそう強く感じております。
こういった沿革の中で、昨年度のOxford招請ならびに今回のOxford遠征はKIU R.F.Cの次の100年に向けての大きな転換点となるプロジェクトとして位置付けることができます。そして実際にこの2つのプロジェクトに参画した私たち現役部員は、Oxfordを超えた素晴らしいチームを創っていく次の100年を担い、KIU R.F.Cというチームに寄与できる人材になっていかなければならないという責任も同時に感じております。こういった意味でも私たちは英国の地でたくさんの交流を通じて文化を吸収し、プレー面ではもちろん国際的人材としても大きく成長して帰国したいという想いです。
今回の貴重な経験を通じてチームとしても個人としても成長し、今シーズンの成績はもちろんのこと、未来のKIU R.F.Cにとっても有意義な遠征になれるよう現役一同精一杯頑張ってまいりますので、引き続き暖かいご声援を賜りますようお願い申し上げます。英国の地で高らかに部歌「真澄の空」を歌って帰ってまいります。
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