ICLとの対戦を終えた京都大学ラグビー部一行は、3月19日(火)午前にTwickenham競技場とWorld Rugby Museumを訪問しラグビー発祥国の歴史に触れ、午後には国会議事堂・Westminsterを訪ねた。20日(水)にOxfordに移動し、翌日の対戦に備えた。
21日(木)の第一試合は、京大Bチームと皇后雅子様の母校Balliol Collegeと故奥大使の母校Hertford Collegeの合同チームとの対戦である。
3月半ばのEnglandでは珍しい好天が続いたため、グランドコンディションも良好で、Oxford Iffley Roadのメイングランドでの対戦が実現した。
Hertford College & Balliol College RFC
Oxford生が学ぶCollegeの総数は30以上を数える。Collegeごとにラグビーチームがあり、大学全体のラグビープレーヤーの数は、男女合わせて約1000名に及ぶ。今回対戦するHertford College & Balliol College RFCは、二つの名門Collegeの合同チーム。
Oxfordに留学されていた皇后雅子様はBalliol Collegeで学ばれた。
故奥大使の母校はHertford Collegeである。Hertford College &Balliol College RFCは、23年11月に開催された奥大使記念杯にも参加している。
京都大学B vs Hertford College & Balliol College RFC
2024年3月21日(木) 11:30KO
先蹴 : 京都大学 AT Iffley Road
Referee:米澤悠聖(KIURFC)
Assistant Referees : Gavin Allison & Steve Murphy
(Oxford University Referees Society)
●試合結果
前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
2 | 5 | T | 1 | 1 |
1 | 4 | G | 1 | 1 |
0 | 0 | PG | 0 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
12 | 33 | 計 | 7 | 7 |
5 | 2 | P | 4 | 4 |
0 | 0 | FK | 0 | 0 |
京都大学B 45 - 14 Hertford College & Balliol College RFC
▼対Hertford College & Balliol College RFC 前半戦
▼対Hertford College & Balliol College RFC 後半戦
●メンバー
【京都大学 B】
1.和氣宏典(M1) 東海 2.鈴木歩真 (3) 大手前 3.才田隼輔(2) 久留米高専 4.根鈴敬久(3) 金蘭千里 5.有田俊平(1) 洛星 6.中村幸平(1) 修道 7.園田大輔(2) 神戸 8.朝比奈 佑紀(4) 神戸 9.石原洋祐⑵ 四日市 10.新家洋平(2) 鶯谷 11.中武知輝(3) 宮崎西 12.小林晃大(2) 北野 13.五十嵐諒(2) 静岡 14.尾崎永季(4) 私立城北 15.平井 悠太(4) 天王寺 | 16.谷澤 拓海(1) 静岡 17.松井佑太朗(3) 桃山学院 18.横山ルイ(5) 静岡 19.菊地 元登(3) 桐朋 20.奥谷大地(1) 菊里 21.柿本大輝(4) 六甲学院 22.橋本駿太郎(2) 北野 23.梅園 倫太郎(4) 神戸 24.村上敬一朗(4) 神戸 25.日野坪英亮(3) 静岡 |
【京大コメント】
志村大智監督代行
DFのセットとスプリントにフォーカスして迎えた試合。
前半は遠征の疲れからか、AT・DFともにセットが遅く、受け身でとても苦しい展開であった。ただし、後半になって少し立て直し、交代で入ったメンバーの奮闘もあり、最終的には勝利で終えられてよかった。
Bチームのメンバーにとっても、非常に多くの成果や学びが得られ、自信に繋がる遠征になったと思う。
宇治に帰って、更なるモチベーションアップの糧になることを期待したい。
最後になりましたが、改めて本遠征の実現にご尽力ご支援いただいた皆さまに感謝申し上げます。ありがとうございました。遠征で一皮剥けた現役たちの様子を見に、是非宇治までお越しください。
日野坪英亮(3回 静岡) CTB,WTB
遠征直前に怪我をしてしまい、ICLは出られなかったので試合に出られたことがものすごく嬉しかったです。改めて試合をする楽しさを身にしみて感じました。内容は満足できていませんが、焦らず完治させてこれからの定期戦にも出られるように頑張ります。
中武知輝(3回 宮崎西) WTB
チームとして勝利できたことは嬉しいが、僕個人の反省点として試合中の態度について改めて考えさせられた。試合中の声出しやセットを早くするなど出来ることがここ最近徹底できていない。自分はラグビーIQが高いわけでもなく、フィジカルも強いわけではないので、自分の出来ることを精一杯するという初心を忘れずに精進します。
石原洋介(2回 四日市) SH
イギリス遠征最後の試合を勝利で終われて良かったと思うと共に、4回生との最後の試合をしっかりと勝利で飾れて、最高の試合だったと思う。願わくば80分間出続けられたら良かったと思う。
鈴木歩真(3回 大手前) HO
2月に怪我をしてしまったため、久しぶりの試合でした。なかなか思うように動くことができませんでしたが、ありがたいことにごっつぁんトライをさせて頂きました。Iffley roadでトライできたことは非常に光栄で、思い出に残る試合となりました。また、試合後にはOxfordの選手達と交流しネクタイを交換するなど、楽しいひとときを過ごすことができました。多くの学びと共に、国境を超えた関係を築けた点でも、非常に実りある試合でした。
改めて、ご支援頂いたOB、関係者の皆様に感謝申し上げます。
有田俊平(1回 洛星) FL
なれない環境で体調不良者が続出するとてもしんどい試合でした。かくいう私も体調が良くなく、試合前半サボってしまうことが多々ありました。しかし、ハーフタイム、同回の佐々木に激励されたことで後半は、自分の力を発揮できました。
中村幸平(1回 修道) FL
この日の試合では、全員が良いとは言えないコンディションで臨んだのに勝利できてまず嬉しかったです。全員がこの状況に危機感を持ち、仕事をこなせていたと感じました。自分としてはフル出場できたことと何回かアタックの場面で顔を出せたことがよかったです。この試合での成長を次の試合へ活かしていきたいです。
MG/田中
京大らしいプレーで相手を圧倒し、体格差を覆すようなゲームを行うことができました。チーム力強化にはBチーム含め部員全員のスキルの底上げが必要不可欠となります。スキルアップに繋がる試合を行うことが出来たのではないかと思います。この遠征で得たものを、しっかりと宇治へ持ち帰り、定期戦に向け練習していきたいと思います。
時差があるなかで、多くのご声援を試合前に頂きました。誠にありがとうございます。今後とも温かいご声援よろしくお願いいたします。
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日本ラグビー協会からの割り当てでなく、自主 ゲイムを行われた事は本来の学生スポーツの在り方として敬意を表します。
京都一中、慶應義塾大学 体育会蹴球部 出 京都出身 井上 宙彦 ミチヒコ